ヴァンガード新OPのテンプレが出来るのが早すぎる件
第34話より、『カードファイト!!ヴァンガード』のオープニングが新しいものに変わった。
9/4(昨日)の通常配信で既にテンプレができているのも流石だと思ったが、当該話のニコニコ生放送を(タイムシフト)で見たところ、(前日に地上波放送されていたとはいえ)コメント付きで放送されるのは初めてで、さらにリアルタイムの放送にも関わらずテンプレが半分出来上がっていた。タイピング速度もさることながら、視聴者のあまりの訓練されっぷりに驚愕したのでここに記録しておく。
以下、生放送のキャプチャと通常の配信のキャプチャを比較しながら見ていく。横長・高画質な方が通常配信である。
特に告知もなかったので前回OPの弾幕を貼ろうとしたが不意を突かれる視聴者
戸惑いつつもイントロのSEに即反応「パリーン」
通常配信ではテンプレ弾幕となっている
前回のOP同様アイチのどや顔かと思われたが不発「どやキャン(どや顔キャンセル)」
そしてテンプレ化
※を使ってのツッコミは恒例。「※動けます」
「※○○」はバリエーションが保たれやすい
弾幕打ってくださいと言わんばかりの「解き放てええええええええええ」
歌詞を素直に「zutto」
前回OPの「Final Turn!」と同位置「ヴァンガアアアアアアアアアアアアア」
終わりの「うん!」は番組当初から
余談:なぜ歌詞や空耳でもないのに「うん!」が入るのかご存じない方のために解説すると、ヴァンガードとは別の『人造昆虫カブトボーグ V×V』というアニメのEDのテンプレから来ているものだ。なぜヴァンガードに入っているのかというと、ヴァンガードの視聴者層はボーガー(カブトボーグファン)、ミルキアン(ミルキィホームズファン)、デュエリスト(遊戯王ファン)などと被っている部分が少なくないからである。どれもいずれ劣らずテンプレが多いアニメだ。ちなみに前回OPの「かっこいいギターソロ!」もカブトボーグのOPに由来している。ついでに言えば「謎キンコン」もチャージマン研!の劇中BGMにおける「謎サイレン」から来ていると思われる。OP後の「※ここまでテンプレ」もミルキィホームズから。
カブトボーグのEDより
ここまでは即時に形成されたテンプレを見てきたが、生放送では生まれなかったものもある。
「光と影の」の空耳「光とかげろう」
バックコーラスの空耳「ゴールデンボール」
同じくバックコーラスの空耳「わんわんおー」
「Stand Up So」の空耳「貞子ォ!」 前回OPの「徹子ォ!(Let's Go!)」を踏まえたもの
余談:赤髪のキャラ、レンが本編中に視聴者から徹子と呼ばれるのは前回OPの「徹子ォ!」の時にちょうど映っているため。
このように、各人で聞こえ方が異なる空耳は、テンプレとして固まるまでにコンセンサスを醸成する必要があるので時間がかかるのだと思われる。また、出来たばかりのためこれから変化する部分もあるだろう。例えばヴァンガードの最初のEDの「誰?」→「俺のファンかな?」というコンボも、ある程度テンプレが固まらないと生まれなかったはずだ。
定形コメント文化はニコニコ動画独自というわけではなく、2ちゃんねるの実況板でよくみられる。歴史的にはそちらの方が古いし、AAも多く使われる。
即時に形成されるテンプレと似たものでは、ライブで初披露された曲なのにコールが起きる現象がある。つまりその場でコールが生成されているということだが、例えばアイマスのライブ*1や、私が体験したのではドリクラのライブ*2などがある。これらに共通しているのは「訓練された」オーディエンスであること、コンテンツとコミュニティへの信頼が共有されている点だろう。まあいわゆる「才能の無駄遣い」のひとつではあると思う。
さらなる私の興味として、ニコニコ動画におけるテンプレと実際のコールとの共通点・異なる点を調べたい。9/10のミルキィホームズのライブへ行くことで、アニメOP曲「正解はひとつ!じゃない!!」をサンプルとしたい。
*1:5th ANNIVERSARYでの「The world is all one!!」初披露など
*2:ライブで歌われるのが初めて