MAD削除は英断だと思う

ニコニコ動画、映画やアニメの二次創作作品を削除へ--日本映像ソフト協会らの要請で:ニュース - CNET Japan

ニコニコ動画は前に進み続けなければならない。オタクの遊び場で終わるようなコンセプトではない。

運営は単に順法精神を発揮したのではない。それはほぼ同時に「ニコニコモンズ」「ニコニコミュニティ」を発表したことからも分かる。
また、この措置は企業として権利者と交渉のテーブルに着くために必要なことでもある。「言う通りにしました。そちらのビジネスは好調ですか?そうですか。では我々にできることは?」

個人的には、本編の削除が厳しくなって「本編-MAD」という両輪モデルが崩れた時点で、楽園の終焉を感じていた。

MAD文化もニコニコ動画が潰れたからといって消滅することはない。モチベーションが刺激される限り作られ続ける。外部サイトに移行しても、P2Pでやりとりするしかなくなっても、地下に潜ってでも「作りたい」という気持ちは変わらない。動画共有サイト登場以前に戻るだけの話だ。衰退はするだろうが、大きくなることだけがコミュニティの意志ではない。

979 :名無しさん動画閲覧中@全板トナメ出場中:2008/07/02(水) 19:50:27 id:L6coMkKA0
負け惜しみっぼいけど、こんな状況でも全然作ろうという気(創作意欲なんておこがましくて言えない)が衰えない。やっぱり新しい効果を試して上手くいった喜びとか曲にピッタリはまった気もちよさとかは発表出来なくても変わらないと思う。*1

MAD制作初心者向けスレ88

そうは言っても、コミュニティ内で活動したい時や、見た人の反応が欲しい時もある。

そんな時はアニメでモチベーションが刺激されることがないように見るのを止めて、侵害にならない範囲でやるしかない。今まで存在していた楽園で我々は「コンテンツで遊ぶ」ことを知った。これからは自分たちで遊びの対象を作らなくてはならない。

権利者削除が徹底された場合、「みんなが知ってる元ネタ」を使ったMADは淘汰されるだろう。

ただ「チーターマン」や「呪いの館」のように、権利者が不在・不明のコンテンツを題材にした突発的な祭りは今後も起こるだろう。知名度がゼロの所から垂直に立ち上げることができる力をニコニコ動画は持っている。*2

オチ

でも正直このタイミングは今夏サービス開始するai sp@ceのための仕込みなんじゃ(ry

*1:私自身も公開していないMADがある。自分が楽しむためだけに作った秘蔵のMADを持っている人も少なくないのでは

*2:それが継続的なものとなるかは・・・